友人と「春の雪」を観に行ってきました。
とにかくすべてが絵になる構図というか、映像、色彩がとても美しくゆっくりと流れていくカメラワークがとても心地よかったです。
二人の演技も良かったし、背景に違和感も感じられなくて素直に目の中に飛び込んできます。
忘れていた世界、時間が蘇り、真っ直ぐな純粋な気持ちが心に滲み出てきて思わず涙が出てしまいます。
こういう感性を失いたくないと思いました...。
雪を美しいと思える気持ちを失いたくない...。
この原作の中には忘れてはいけない物がたくさん詰まっているような気がします。
聡子は強い人だなとつくづく思います。
出家をし、清顕と二度と会わないと誓える強さ。果たして同じ立場に置かれたら自分はどうでしょう?
それだけに最後のエンディング(主題歌)の曲にはがっかりで一気に現代に引き戻された感じで興ざめしました。
原作を読んでいるので忠実かどうかなどと考えて観てしまっている部分がありましたが私はとても満足です。