刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

ホーチミン二日目 〜晴れ時々雨〜

昨日夜便で到着したので今日は半日市内観光だけにしました。
統一会堂、戦争証跡博物館、ベンタイン市場、聖マリア教会、中央郵便局などを見て回ります。


聖マリア教会では挙式後の記念撮影をされている新郎新婦に遭遇。



ベンタイン市場はまるで迷路状態で値段はあってないようなもの、いくらでも値下げしてでも買ってほしいのがお店側の本音とか。
私達はこちらで蓮のお茶を買いました。




19世紀末に建てられた中央郵便局では使用済みの切手がきれいにノートに収められ(十数枚ほど)販売されていました。
動物、お花、アオザイ姿の女性、歴史関連の絵柄など...お値段もお手頃でおみやげに最適な感じです。









戦争証跡博物館。ここは筆舌につくし難い場所でした。幾千もの言葉より写真一枚の重みに勝るものはないと実感です。
現実から目を背けてはいけない、そう思いながら一つ一つ写真を見て回ったのですが、広島平和記念資料館さながら涙を堪えるのに必死で旅行、観光という気分が一気に吹っ飛ばされてしまいました。


写真を見ながら、人間をここまで追い込ませるものは一体何なのか?と自分に問うてみました。
「狂気」以外の何ものでもない写真の数々が眼前に広がっています。


人間は同じ過ちを何度も繰り返すもの、歴史も繰り返されているのだなと思わされました。


ベトナム戦争が終わってから31年しか経っていないのです。今現在でも世の中では悲劇は繰り返され、戦争は終わってはいません。
我が日本では戦後61年経っていますが戦後の復興力はすごいものがあるなとあらためて思い知らされます。

よくここまで発展を遂げられたと。



よくよく考えてみるとホーチミン(サイゴン)はサイゴン陥落の場所。
観光だ、お買い物だと浮かれ気分の自分自身を深く深く反省です...。
母と私の瞳は涙でいっぱいでした...。


市内観光後、ホテルのパークラウンジでアフタヌーンティーをしました。
私達が参加したツアーにはアフタヌーンティーが滞在中一回楽しめるというのが含まれています。



そのため朝食を多めに取っておき、アフタヌーンティーをランチがわりにしたのです。




お部屋に戻ると睡眠不足のせいか体が重く、母と私はルームサービスで夕食を済ませ8時に就寝です。

が、戦争証跡博物館の写真が頭の中をぐるぐる回り、なかなか寝付けませんでした。