刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

BOBBYを観る

なぜ上映館が少ないのかまずそれがとても残念です。また空席が目立っていたのも寂しかったですね。
ボビー BOBBY  [DVD]

私はロバート・F・ケネディ氏のことについては、ジョン・F・ケネディの弟、民主党の大統領候補指名選挙中にホテルで暗殺されたということ、「正義感がとても強い人」(JFKについて書かれた著書の中で)ということぐらいしか知識がありませんでした。



冒頭とラストに流される彼の演説(肉声)にはなぜだか涙がこぼれます。なぜなら39年前の演説なのにこの現代に訴えているかのごとく心響くものがあり、私達人間は同じ事を、同じ過ちを何度も繰り返し、それはまだ止むこともなく続いていて、終わりが見えないからかもしれません。
当時の22人の人達と同様に2007年の私達がこの演説で感動するということは果たしてどうなのだろう?何も変わっていないということ?と考えさせられました。


どうして正しい人の命はあっけなく散ってしまうのでしょう...。



このような映画を観ると、アメリカはカリスマ的な指導者の出現を強く望んでいるのだなと思いました。
「不都合な真実」「BOBBY」と民主党がらみの映画が続いているということもあります。


日本にも言えることですが、良い国にしたければやはり国民一人一人の票で変えていかなければいけない、選挙権があるということの重みをしっかりと感じなければと痛感しました。


ただ、彼のような人が今後現れたとしても、銃社会のアメリカでは暗殺という不安が常につきまとうし、ネオコン、石油などの会社の利権、裏の組織(そんなものあるかわからないけれど)などで妨害されるのではないでしょうか。


握手をして欲しいと思える政治家は今の私の中には存在しません。ワゴン車の上で声を荒げて訴える演説にも心動かされたことはありません。


冒頭とラストに流される演説内容はパンフレットに全文が記載され、肉声はBOBBYのサントラに入っています。