アレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」を観ました。覗きみてはいけないような、遠慮気味に鑑賞したというか、このような気持ちで映画を観るのは初めてです。
そう思えるほどイッセー尾形氏の演技はすばらしかったのです。
台詞(言葉)はもとより、室内の雰囲気、空気感や静寂さ、登場人物おのおのの仕草、微妙な表情が繊細に描かれているために心情が手にとるように伝わってきて、こちら側にも張りつめた緊張感なるものが襲ってきます。でもそれらが映像美と化しているところに感動です。
たくさんの人に崇められながらも、孤独を感じている...。物悲しさを感じずにはいられませんでした。