刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

軽井沢へ

母娘で軽井沢2泊3日の旅へ。深い霧と12℃という寒さに出迎えられ体はブルブル状態で、ウールのカーディガン、ショールなどを持参したのでそれらが大活躍しました。
東京駅から1時間ちょっとなのにこうも違うとは...と驚いてしまいました。

まず駅前にある軽井沢プリンスショッピングプラザ(アウトレット)でお買い物をし、その後は母がとても行きたがっていた丸山珈琲(軽井沢店)でコーヒーを頂くことにしました。
いつもメールで豆を注文しているのですが、お店で頂いたことがなかったので私もとても楽しみにしていました。

毎朝家で飲んでいるとはいえ、自分で入れたのと、お店で頂くのとは全く違うし、靴を脱いでスリッパに履き替えて入るアットホームな温かな店内はそれはそれは落ち着きました...。
グランクリュシリーズのコスタリカ・エルバス.・ ビジャサルチというものを頂き、まだまだ未熟な私には「チェリーや黒蜜の風味と甘さが爽やかに広がり、きめ細かく濃密な
舌触り」という説明文のように味わうことができず(笑)、なるほど...と思いながら冷えきった手をカップで暖めながらゆっくりと頂きました。

ペーパーで入れている私達なのでプレスで出されるコーヒーにとても興味しんしんで、お店の方に伺ってみるとプレスの方が豆の質の善し悪しがはっきり出るとのことで、豆本来の味がしっかり味わえるとか...。コーヒーというとサイフォン、フィルター、ドリッパーといったものしか頭の中になかったので、展示されているbodum社の製品に一つ一つ触れながらスタッフの方に質問攻め(笑)お話を聞いているうちにとても欲しくなってしまったので...買ってみようかなと思っています。




宿泊先は星のやさん。ブルー抜きでの星のや宿泊なので違った視点で楽しめるのではと楽しみにしていました。

レセプションに到着してからの母は興味深く辺りを見回し、ユタニという飲み物(麹、赤しそ、レモンなど)も不思議がりながら頂き、アジアンな音色に浸りながらとても楽しそうでした。




お部屋は山路地の部屋の2階。ブルーと泊まった庭路地の部屋とはまた違った趣きです。ただ階段を上がって行くのでお年を召した方にはちょっと辛いかもしれません。
玄関周辺にはすぐ側に栗の木があるらしく、いがぐりがごろんごろんと落ちていました。風流なのですが頭に当たったら痛いだろうなあ...と気をつけることにしました。足で突っついてみると小さな栗がぴょこんと顔を出してくれました。時々ゴンッと頭上で音がするのは屋根にいがぐりが落ちているのでしょう。

ソファに座ると雨で濡れてきらきら光った葉、樹々がぱっと目の前に広がり、テラスも広く、高台にあるため人の目を気にすることなくゆったり寛げそうなお部屋です。
母はこういったスタイルの旅館が始めてなのでいたく感激していました。


お部屋のひのき風呂にはりんごが3つ。りんご風呂が楽しめるようになっています。

また今回は思いっきりライブラリーを活用させてもらいました(笑)白洲正子さんの本を読んだり、新聞を読んだり...などなどBGMと柔かな照明、妙に寛げるソファですっかり自分の世界に(笑)
日本の手仕事の本、北欧デザインの本などもあって釘付けの私です。

お部屋ではこれまた母が気に入ったGONTITIのCDをBGMにソファでごろごろ(笑)


お夕飯は嘉助にて「秋野菜懐石」を頂きました。
先付け(柿の生湯葉和え、長芋とんぶり海苔山葵和え)、酢の物(地きのこ、黄味酢、たたき芋、とんぶり、菊菜、三杯酢)、煮物椀(蓮餅、しめじ、黄菊、糸人参、糸豆、柚子)、揚げ物(松茸、畑しめじ、舞茸、無花果、小芋香煎揚げ)、嘉助特製季節野菜の豆腐(根セロリのおとうふ)、小鍋仕立て豆乳仕立て(かぶら、東坡豆腐、栗麩、ほうれん草白葱、水菜)、御飯(椎茸、柚子、湯葉御飯、葱、生姜、香の物)、デザート(季節の果物、嘉助特製抹茶アイスクリーム入りお善哉)です。

体が喜びそうなものばかりで、初めて頂いたとんぶり、無花果の天ぷらも面白かったし、あんかけのような湯葉御飯、里芋の葉をお皿にした根セロリのおとうふも美味でした。

照明が暗めの星のやですが、母にはこの雰囲気が良いらしく好評でした。

テレビやPCがないので就寝も早い、早い。9時には床についてしまいました。