刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

無事です

昨日は市ヶ谷でお仕事をしている最中、地震が来ました。
突き上げる地響きとともに大地がうねっている感覚...空恐ろしいものがありました。
揺れもさることながら、社内のガラスドアのきしむ音が不安をより増幅させパニック発作を起こさないよう自分を抑えるのに必死でした。

私が体験したことのない揺れでしたが、職場の建物の耐震性が良かったのか物が壊れたり移動する、落ちるということは全くありませんでした。


夫の職場も市ヶ谷だったので立ち寄って一緒に帰ろうかと思っていたら、
打ち合わせがたまたま早く終わったということで地震時には家に帰っていました(虫の知らせ?)。

ということで、夫の会社の目の前でメール受信でき、自宅にいると知った時の安堵感とそよそよと襲ってくる孤独感...。

はてさて家にどう帰ろう?と途方にくれたのですが、徒歩で帰ろうと思えばなんとか帰れそうな距離...でも寒いし、道中の状況も把握できないし、歩行者の混雑度もすごく...ということでいつ動くかわからない地下鉄有楽町線のホームで待つことにしました。

待つこと、5時間...長いはずなのにそう思えない心境というか、ホームの椅子に座ってショールを首にグルグル巻きにし、
自販機で温かいコーヒーを買ってそれで暖をとり、ただひたすらじっと待っていました。

自分がこんな辛抱強いとは、パニックにならないとは...泣き上戸の私ですが、意外と自分は精神的に強いのだなと実感しました。

お隣に座っていたおばさま2人組のユーモア溢れるおしゃべりがどれほど心強く、空気が和んだことか...。


地下鉄は22時過ぎに突然、前触れもなく列車がホームにきてそれに乗ることができました。

しかし...ドコモの規制には困りました。なので公衆電話が大活躍。
災害時だったので無料でかけられるし、
何度か自宅、実家に連絡をとり近況を説明することができて大助かりでした。
それと、登録しているウェザーニュースの地震情報メール。
これだけはしっかり受信してくれてこちらも大助かりでした。
地震があるたびに震源地はどこ、規模はどのくらいと記載されているので逐一把握できました。



さて、自宅(マンション)はというと、自分でなかなか動かすことができない重い家具の数々が移動し物が散乱していました。
職場とは大違いでキャンドルや陶器ものがいくつか割れ、ベランダの鉢も転がり...クローゼットもすごいことに。

でも東北の方々の被害のことを思うとこんなことは全然たいしたことではなく、
これから多々来るであろう余震が小さな規模のものでありますように...とただひたすら祈ることしかできません。
というか、本当にこれだけで終わるのでしょうか?
プレート地震だとドミノ式にずれていくのでそれが非常に怖いです。
今はお水、家具の固定などできることをやっていこうと思っています。


しかし地球のあちこちで地震が多発し、次は日本か...と思ってはいたものの...
まさか貞観869年の地震(1000年に一度)の規模のものが来るとは恐ろしいです...。