刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

最近読んだ本


スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション



私はアップルという会社が大好きです。初めて触れたPCもMacです。

自分用に使用しているのも浮気せず(笑)Mac一筋。
会社でWindows搭載PCになっても、Macしか愛せない(笑)

当時PCが普及し始めの頃、部屋に置きたくない...と味気ない外観のPCばかりにブチブチ文句を言っていた矢先、ジョブズ氏が素敵なPCをお披露目してくれました。
あの時の感動といったら...。





スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーションを読み終わりました。

スティーブ・ジョブズ氏関連の本を読む度に新しい発見、今まで見えていなかったものがはっきり見えてきたり、ひらめいたり、物の見方が変わったりします。

私は感銘を受けた文章などに線を引きたくなるのですが、今回もたっくさんありました。


その中からほんのちょっとですが紹介します。

  • 人生を左右する分かれ道を選ぶとき一番頼りになるのは、いつか死ぬ身だと知っていることだと私は思います
  • 想像力というのは、いろいろなものをつなぐ力だ

ジョブズ氏が大学時代に学んだカリグラフィー。それがMacのフォントに繋がることになって、

未来を見ていても点と点がどうつながるかわからない、過去を振り返ったとき、初めて点と点がつながる。興味や関心に従っていれば、いつか収まるべきところにすべてのピースが収まるものだ。そう信じて進むしかない


リクルートに関してのダイソン氏の言葉にも驚きました

自分たちの分野で経験を積んだ人を連れてくるのはまちがいなのです。「即戦力」なんて最悪ですよ。大嫌いな言葉です。ぴったりとはまるケースもありますが、不用な経験を積んでいることが多く、結局、再教育が必要になります。だから、私は新卒か、あるいは他の分野でおもしろい仕事をしてきた人を採用します

ダイソンという会社ますます好きになりました...(笑)


何をしたいのかビジョンを10ワード以内で表現する。

「普通の人々にコンピューターを届ける」(スティーブ・ジョブズ氏)
「1クリックで世界の情報へアクセス可能にする」(グーグルのサーゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏)
「10年以内に人を月面に立たせ、安全に地球まで連れ戻す」(ケネディ)


スタンフォード大学卒業式の祝辞から(ジョブズ氏)

新しい体験を求めよう。いつもノンフィクションを読んでいるなら、フィクションを読んでみよう。いつもビジネス雑誌を買っているなら、住宅やガーデニング、あるいは芸術やアンティークなど別のカテゴリーの雑誌を買ってみよう。(中略)いろいろなところへ旅してみよう。住んだ国が多い人ほどその経験から画期的なアイデアや手法などを生み出せる可能性が高いと研究で確認されている...

一言でいうと好奇心旺盛で視野を広く持ち続けるということでしょうか。
私は結構気が多くてあっちこっち手をつけたりする方なのでそれでいいのかな(あっ、人ではないですよ)。


最後に...

スティーブ・ジョブズ氏は、毎朝、鏡の前で自問自答するそうだ。
「今日が人生最後の日だとしても、今日、する予定のことをしたいと思うか」と。「ノー」と答える日が続くなら、軌道修正しなければならないというわけだ。

これは...残念ながら私はイエスと言えないです...うーん。
難しいですね...じゃあイエスと思えるしたいことは?と自分に問うてみますが...すぐになんてできない...無理です(笑)
ジョブズ氏はストイックな方なんですね。
毎朝自問自答して「イエス」と思える仕事をしてきたからこそ、あのような製品を生み出すことができたのでしょう。


この本はどのページを開いても勉強になる言葉ばかりで、何度も繰り返し読んだりしていたので、薄汚れてしまいました(笑)



このような類いまれな才能を持った方が一線を退いて本当に残念でなりません。
彼は製品を通してその後ろにいる無数の顧客達のことをいつも考えているのだなと本当に嬉しく思いました。