刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

ヴィルフランシュ=シュル=メール&パリへ

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ものすごく久しぶりのブログです(笑)


今回の旅の主な目的はジャン・コクトーが大好きだったヴィルフランシュ=シュル=メールに行って常宿としていたHotel Welcomeに泊まり、マントンにある美術館に行き、映画のロケ地として使われた場所など彼のゆかりの地を訪れること...。

映画から入り、彼の絵も大好きでリトグラフも我が家にあります。
なので今回の旅行、とても楽しみにしていました。

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29日羽田からパリへ行き、乗り継いでニースに到着したのは朝9時すぎです。

そこからヴィルフランシュ=シュル=メールへ車で移動し念願のHotel Welcomeへ。

こちらで3泊致しました。お部屋はリクエストしていた22号室。
メールで我が家にあるリトグラフ4作品の写真まで添付し熱意を伝えていたので22号室と言われた時にはフロントで思わず声をあげて喜んでしまいました(笑)
ジャン・コクトーが使用していたお部屋は22と23号室。23号室と迷ったのですが広いお部屋の方にしました。

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目の前は船が停泊し、観光地化されていない美しい湾。
海岸はニースとは違って砂浜なので日焼け、海を楽しんでいる外国人達でいっぱいでした。


今日はニースにあるシャガール美術館、15時に予約を入れているLA VILLA SANTO SOSPIR(サント・ソスピール荘)へ。LA VILLA SANTO SOSPIRはコクトーが装飾を手掛けたヴィラです。サン=ジャン=カップ=フェラ岬にありこの辺り一帯は高級別荘地。入口ではすでに見学希望の観光客の方十数人が待っていました。私達と同じ15時の予約の方々です。

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こちらのヴィラは現在普通に別荘として使用されているそうですが、近々美術館になるのではと言われているようです。お部屋中が彼の絵でいっぱい...こんな贅沢な別荘に私も住んでみたいです。

映画「オルフェの遺言」で使用されたタペストリーがあり、彼の幅広い交友関係が伺える写真の数々、愛用していたものなどを拝見することができます。案内をして下さる方は別荘の管理人の方。

一部屋ずつ説明をして下さるのですがもちろんフランス語。私達に気を遣って下さってたまに英語で説明をしてくださいました。


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今日のディナーはLa Mere Germaine。当時コクトーも通っていたそうです。

コート・ダジュールで一番と言われているブイヤベースをいただけるそうなのでこちらを予約しておきました。直接お店に行って予約を入れようと試みたのですがテラス席は「オープンの19時に直接来ても大丈夫」とのことでしたが、心配だったのでホテル経由で再度予約をお願いしてみましたら電話一本で完了。ホテル強しですね(笑)

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ブイヤベースはミニサイズを2つオーダーです。2人前のものもあったのですがお店の方がものすごく量が多いからこちらのミニサイズの方がいいよと勧めてくださいました。

味はというと塩分がとても強く、濃厚で魚介のエキスが凝縮されたスープで、魚介の香りがテーブルいっぱいに広がりお魚、海老、じゃがいも、人参が入っていて、アイオリとパン(かごいっぱい山盛り)を混ぜていただきます。スープがなくなってくるとお店の方が注ぎに来てくださいます。

前菜、ブイヤベースでお腹いっぱいという感じです。以前いただいたブレッツカフェクレープリーの表参道のshopで販売されているスープ・ド・ポワソン以上に濃厚です。

ブイヤベースは漁師の方のお料理なので塩分が強いんですよね。
でもヴィルフランシュの湾を眺めながらのブイヤベースはものすごくおいしかったです。

さすが老舗人気店なので高級外車で乗り付けるお客様が後を絶ちませんでした。