刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

海街diaryを買いました


海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)


大好きな大好きな「海街diary」の最新刊、「海街diary6 四月になれば彼女」を買いました。



映画化も決定し、来年の夏公開予定みたいですね。
私個人としては映画化は...あまりしてほしくなかったなあという感じです。
まだドラマの方が良かったかも。


今回も心の琴線に触れる言葉がいっぱいありました。

私は悲しいことや辛いことがあると「時間が解決してくれる、時が忘れさせてくれる」とずっと思っていました。もちろん全部忘れることなどあり得ないし、一度付いた傷が完全に消えないのもわかってはいます。でもそう言い聞かせていました。 

でもこの中に「時間が解決してくれるっていうのはウソだな、時間がたっても消えないものもあるからね」という台詞がありました。読みながら思わず涙が出てきました...わかっていてもそれは認めたくないことなのです。時間とともに消え去ってくれるとそう思いたいのです。
でも現実は「消えない」のです。その「消えないもの」と一緒に生きていかなければならないのです。


それと、「悩めるのはいいことなんじゃない、時間と選択肢があるってことだから、それは幸福なことだと思うよ」「時間も選択肢もないモンは悩む余地もあらへんからな」。
私はこのような状況に陥ったことは...思い起こせば...ありました。だから悩めることは幸せなのだということはわかります。悩むだけの選択肢(道)がいくつかあるということだから、まだ余裕があるということだから。


それと最後にもう一つ...


『立ち上がってたたみなさい。きみの悲嘆の地図を!』ウィスタン・オーデン(イギリス出身の詩人)

名言ですね。


尾崎君と多田君は本当に器が広いというか包容力があって大人ですよね...(笑)
私が中学生の時こんな男の子達いたかな(笑)というかそれを見極める目が私に備わっていなかったかもしれないですね。



毎回この漫画を読むたびに人間は切磋琢磨しながら生きているんだなと実感します。理不尽なことがあっても「こんなはずではなかった..」と思いながらも命続く限り生きていかなければならず...決して目を背けてはならず...でもそれは自分だけではなく地球に住んでいる人間全員が皆同じ思いでいるということ。

それが魂、人間を成長させていくということ、それもちょっとずつという形で。2歩進んで3歩後退し、3歩進んで1歩後退しという感じで。


人間っていいなと思わせてくれる漫画ですね。


文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞を受賞していることからもこの作品の良さがうかがえます。


来週実家へ行くので、鎌倉にも立寄りたいと思います。
海を眺めてきます...。