刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

国立新美術館へ

国立新美術館の『新海誠展「 ほしのこえ」から「君の名は。」まで』に行ってきました。

背景美術、作品への思い、こだわり、映像...などなど音声ガイドを聞きながらゆっくり鑑賞してきました。
リアリティ溢れる風景、景色、日常の何気ないシーンの描写に感動を覚え、胸揺さぶられます。
自分の住んでいる生活している街ってこんなに美しかったのね...と。

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新海監督の作品では、「秒速5センチメートル」、「言の葉の庭」、「君の名は。」の3作品しか観ていないのですがどの作品も大好きです。
「言の葉の庭」の主人公の心を表現している様々な雨の映像(小雨、土砂降りなど)に心吸い込まれ、出口近くにある「クロージングムービー」はもう感無量でした。一度めは座って、二度めは一番後ろの壁際で立って鑑賞しました。
すべての作品は繋がっていること、結ばれていることを実感です。

「秒速5センチメートル」を観た時には、これは男性の方には辛いストーリーかも...と思いました。
永遠に?明里には会えないのかもしれない...と思ったからです。
ご縁があればまた出会うことができるのかもしれませんが、あの踏切のシーンを見ると...もう二度と会えないそう感じてしまいました。


知人男性の何人かに「君の名は。」の感想を聞いたら、皆同様「「君の名は。」のような状況には耐えられない。好きだった人や思いを寄せていた人が突然いなくなる、消える、亡くなっていてこの世に存在しないという状況は怖くて考えられない...」と言っていました。

作品から推察するに新海さんはこのようなことを若き頃?に経験されたのかしらと思ったりします。


先日の池袋のグループ展でご一緒した方(年上の女性の方)からお聞きしたお話があります。

その方のご友人(女性)が昔付き合っていた方(男性お二人)をネットで検索したらお二人とも亡くなっていたことを知ったそうです。
まさか亡くなっているとは思っていなかったのでとてもショックだったようです。

「だから連絡ができるような状況を作っておいた方がいいよ。どこかで生きていると当たり前のように思っているけれどそんなことはないんだよ」とおっしゃっていました。

新海監督の作品の中の男女の距離感の切なさ、喪失感やどうすることもできないすれ違いは、観ていて身を切られるような感覚になります。
今の私の年齢だからそう思うのかもしれませんが。
「それが人生」...。

その方と語り合った時、一致した意見は...「後で後悔なきよう生きることが大切」ということでした。
あの時ああすればよかった、なんであの時行動しなかったんだろう...と思うのはやっぱり悲しいですよね。


図録とポストカードを買ってきました。

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このポストカードは糸守と、瀧の住んでいる四ツ谷?のマンションからの景色。
どちらも大好きなので買ってしまいました。


そして、「君の名は。」にも出てきた「サロン・ド・テ ロンド」でランチをしました。
こちらは本日のケーキ、「マンゴーロール」です。

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