刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

刺繍Cafe@Stitch by Stitchに参加する

白金台にある東京都庭園美術館で開催されている「Stitch by Stitch ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描く私」へ行ってきました。

こちらのイベントの「刺繍Cafe@Stitch by Stitch」(主催artist in)にも参加です。抽選だったのですが幸運にも当選しました。
「cafe茶洒kanetanaka」での刺繍Cafe。それはそれは楽しみにしていました。


「Stitch by Stitch ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描く私」の作品はどれも素晴らしく、刺繍という型にはまっていないというか、芸術的で一つ一つの作品にストーリーや作家の方々の思いが込められていて斬新さ、色や糸の使い方、構図...大変勉強になり感覚が柔軟になっていきました。

秋山さやかさんは以前テレビのとある番組で紹介されていてとても気になっていた方です。布にプリントされた上海、ストックホルム、東京(だったと思う)の地図の道路などに彩り豊かなステッチをほどこすことによって動きをもたせ、輝きがましてそれぞれの町が嬉々とした表情をしています。「夜警の刺繍」も大変興味深かったです。ブックカバーが飾られていたのですが一見刺繍しているようには見えなくて、でも実はこれ以上なにもできないという布の限界までステッチされていたのです。入ってすぐのところに飾られている手塚愛子さんの作品も圧倒されました。裏に回ってみると真っ赤な縫い糸が束ねられていて立体感がある作品になっていました。私には真っ赤な糸が血管に見え、一つ一つの作品に血液が通って生きているという感じに見てとれました。
感嘆と感動と、それと心奥から湧き起こる創作意欲。刺繍Cafeに参加する前に見ておいてよかったです。


美術館からCafeまでの道のりは蝉の合唱が楽しめ、雨で濡れた樹木の香りと葉の輝き、じとっとした湿気、樹々から発せられる熱気が夏の訪れを感じさせてくれました。


「cafe茶洒kanetanaka」は庭園美術館の敷地に入ってすぐ左側にあります。
料亭の金田中のCafeです。

今日の図案は新しいものがいくつかあったので少々迷ってしまいましたがこちらに決めました。

KEY(鍵)です。

刺繍糸を2色(好きな色)と図案、針、小さなBOOKがセットになっています。

今日の刺繍Cafeは今までとちょっと違うセレブな雰囲気?が漂っていて思わず居住まいを正してしまいました(笑)

刺繍Cafeの常連の方もいらっしゃってお話が弾み、お茶とデザートもとてもおいしかったです。

私はアイスの抹茶を頂き、デザートはあんずのプリン?と白玉です。あんずの酸味が爽やかなこと...。
またこちらのCafeでお食事をしたいなと思います。

artist inの矢崎さんのお話だとこれからもいろいろな場所で刺繍Cafeを開催する予定とのことで、私もできる限り参加する予定でいます(笑)