刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

「アマルフィ 女神の報酬」を観る(ネタバレあり)

友人と「アマルフィ 女神の報酬」を観ました。


その前に腹ごしらえ(笑)ロクシタンカフェでランチです。

かぼちゃの冷製スープ、シーザーサラダ、ラタトュイユ、パンというランチプレートをオーダ
ー。

ちょっと物足りなかったけれどヘルシーランチです。

マイケルの話(友人はBADツアーに行ったファン)や「東京マグニチュード8.0」などのアニメのお話も。後者の二つのアニメは見たことはないのですが噂で聞いていたのでものすごく見たくなってしまいました。
ネットで動画を探しまわっています(笑)




さて、映画はというと...思っていた以上に良くてとても満足です。こういう映画が日本でも製作できるのかと思ったのですが、莫大な制作費をかけているんですよね...。

美しいアマルフィ、オールイタリアロケの迫力を存分に楽しませてもらい、サラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」にも聞き惚れました。


仲睦まじいイタリアのカップル達、クリスマスやNew Yearの賑やかさを見せられるたびに家族、愛する人を亡くした犯人グループの人達の心情が偲ばれ切なくなります。
映画でよく使われるモノクロ写真の演出に私はとっても弱いのです。
静止画でありながらも写真に写る一人一人の笑顔、表情から個々の人生、想いなるものを感じるからです。それもどどっとものすごい勢いで私の心の中に押し寄せてきます。
なぜ私は犯人側に感情移入してしまうのでしょうか...よくわかりませんが...。


スクリーンの中の織田裕二さんは普段の彼とはひと味もふた味も違って輝きを増し、大変かっこいいです。冷静沈着で頭が切れる黒田を自分のものにし、落ち着いた物腰に自信が感じられ、イタリア語もしっかり話します。本当に外交官?諜報員じゃないの?なんて思わせるくらいの行動力。特にファンというわけではないのですが惚れ惚れしてしまいました(笑)
もちろん大ファンである佐藤浩市さんもいい味を出していました。藤井の強い思い、決心、意思が瞳から伺い知れ有無を言わせぬ説得力があります。
全力で成し遂げた藤井。その姿は達成した喜びに溢れているわけではなく、人の形をした抜け殻のようであり空虚感が漂っていました。
亡き妻はこの行為をどう思っているのでしょう?
それと...今現在もどこかで起こっているであろう紛争のことも忘れてはいけません、それに手を貸している輩の存在も...。


ストーリー展開がこきみよく、テンポよく進んでいくのであっという間の125分でした。
映画館の中は世代の偏りがなく老若男女で埋まっていたのを見るとテレビの宣伝効果が大きいのかもしれません。

続編を作って欲しいと思うけれど制作費を考えると難しいかな...。場所を日本に移せば可能かもしれませんね。

そういえば「官僚たちの夏」(これ私好きです)というドラマもあるし、こちらの映画といい、官僚のPR?と思ってしまうのは気のせいでしょうか...。