刺繍作家のひとりごと

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

my little lover ブルー



ここ何ヶ月か、お花を絶やすことがない我が家。
一、二輪ずつリビング、ダイニングなどに飾っています。

今日は紫陽花。茎の切り口をハサミで割り、コンロで焼いてからフラワーベースに入れて下さいねとshopの方のアドバイスに従い、青、薄いピンクの紫陽花が我が家を明るく彩ってくれています。


と、ここでちょっと愛犬のブルーのお話を...

ブルーは3月19日の午前1時43分に心不全でこの世を去りました。12年と7ヶ月という生涯です。
小説などで「身を切られる思い」、「心が張り裂ける」という文章を目にしますがそれはこういうことなのかと身を持って体験しました。やっと、ブルーのことを綴ることができるようになってきましたが、魂と化す瞬間は今だに目に頭に焼き付いて離れません。今までの経験から思うに何をどうもがいても「時間」しか解決方法がないということ。時間とともに気持ちが和らいで欲しい...それだけです。

辛くても仕事に行かなければならない、悲しくても食事の支度をしなくてはいけない、ご飯を食べなければいけない、お風呂に入らなければ...と淡々とこなしているうちに今は写真を見たり、動画を見ることができるまでに回復しました。それと、霊感がある自分にこれほど感謝したことはありません。

ベッドで寝ている時、生前よくやっていたのですがお腹にどすんと乗っかってきてトコトコと胸まで歩いてくる(笑)


お別れの辛さを知っていたならば飼わなければよかった...と一瞬よぎったものの、彼女から教えられたことは山ほど数えきれないほどあり、慈しみ育てるということ、動物と太い絆を築けたこと...自分の分身とも思える存在となり、友達でもあり、家族でもあり...。想像しえなかったことを私に与えてくれました。
「ありがとう」ブルー。


一緒にに過ごしてきた12年と7ヶ月という歳月は私の人生において最大の幸福な時間であり宝であり、「幸せな時間」「幸せ」というものはどういうことなのかを教えてくれまし
た。何より私自身の魂を鍛えてくれました。

これからまた犬を飼うかどうかはわからないけれど、今この時間は感動や経験をちょっとずつ積み重ねていく、自分を磨くための時間として大切に過ごしていきたいと思っています。


彼女は私のことをどう思っているだろう?それが今一番知りたいことです。
私が彼女の住む世界に行った時、それはわかるのかもしれません...その時がとても楽しみです。