刺繍作家のひとりごと

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

インセプションを観る(ネタバレあり)


先日、「インセプション」を観てきました。


三階層&虚無からなる夢の世界は頭の中がぐるんぐるんとかき回され、奇妙奇天烈な気味悪さ。
非現実という感じではありましたが、夢(一階層のみ)でのマインドコントロールは現実にあると私は思います。


夢と現実の区別がつかなくなる恐怖は脳の中や精神が分裂しそうで想像したくはないけれど、夢の中という未知の次元を体験することができ、天地創造が可能で、亡くなった人と再会できるのだからその代償は背負わなければならないのかもしれません...。
それと虚無の世界...死より恐ろしいことではないだろうか...と背筋が凍りつきました。


私はリアルな夢は見たことはないけれど、夢と現実の狭間のような状態はあります。
でもそれは物体(三次元?)という感じではなくて、つかみ所のないふわふわした形の世界です。

でも何かの拍子で覚醒することはできるけれど、それが長く続いたら...怖いです。

ラストで回り続けるトーテムは何を意味するのか、映画を見終わってからずっと考え続けていました。
倒れそうなギリギリの瞬間でぷちっと終わってしまうので、すべてが夢だったのか、それともパタリとトーテムが倒れて現実であるというハッピーエンドなのか...はっきりしないところがまた不気味です。


ターゲットは競合会社の息子となっていたけれど、後々考えてみると...ロックフェラー家のことだったりして...と思ったりもしました。現在の状況がとても良く似ているので。
そう置き換えてまた観てみると面白いかもしれません...。


でも...私としてはディカプリオにはこういう類いの映画ではなく、
太陽と月に背いて、ギルバート・グレイプ、ロミオ+ジュリエットのようなタイプの作品に出て欲しい気がします。




さてさて今後の私の鑑賞予定は...「トイレット」(荻上直子監督ともたいまさこさんのコンビが好き)、「大奥」(二宮君の演技が観たい)、「アイルトン・セナ ~音速の彼方へ」(F1とアイルトン・セナが好きだったので)、「マザーウォーター」(めがねとプールに携わった松本佳奈さんが監督&小林聡美さんなど出演)です。


早く観たいなあ..。