レンミッコの先生からのおすすめで「サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ 」(DVD)を買ってみました。
2006年に発売されたものです。
ということは7年前のもの。
DVDに登場していた方々は今でも頑張っているのでしょうか。
内容はシャネルのオートクチュールのコレクションの舞台裏。
カールのデッサンがアトリエに到着してからコレクション当日までを追っているのですがこれがもう目が釘付けで一瞬足りとも目が離せず、すぐ側で見ている感覚、臨場感にあふれ...アトリエの空気、緊張感がストレートに伝わってきます。
お針子の方々がカール・ラガーフェルドに振り回されながらも一生懸命要望に応えようと頑張っている姿、お洋服一着が完成されるまでの紆余曲折、靴職人マサロ、羽根細工、オートクチュール刺繍のルサージュと 職人達も加わりデッサン画がどんどん形になっていく面白さ。
ルサージュの方々のビーズを縫い付けていく速さには目を見張るばかり。
下からビーズを指でリズミカルに繰り出していくのも圧巻です(私なんて一粒ずつ探して付けている状態だし)。
それとすっかり心に刻まれてしまったガロン職人のマダム・プージュー(Raymonde Pouzieux)。ガロンって?どうやって作るの?と好奇心旺盛な私はどんどん引き込まれていきます(笑)
ガロンは襟や袖、裾などに付ける縁飾りということが後でわかりました。
マダム・プージューに依頼するのがシャネルの伝統とも。
睡眠時間を削って頑張っているお姿を拝見していると心の奥から熱いものが込み上げてくると同時に自分の人生はまだまだこれから...と力が湧いてきました。
一つのことに情熱を注ぎ極めていく、一生懸命になるということの美しさ...。
なんて格好いいこと!
でも他界されているそうでとても残念です。
忙しなく働き疲れ切っていても、愚痴をこぼしていてもどの方も誇りと自信に満ちあふれ輝いている「素敵なマダムたち」。憧れです...。
シャネルにあまり興味がなかった私ですが、見終わってからぽーっとすっかり心奪われて放心状態。
それと、ますます刺繍に力が入ります(笑)
もう3回リピートしてますが何度見ても飽きないですね。