刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

小樽の旅 1日目

小樽へ行ってきました。

7月19日から1泊2日で母との旅行です。

小樽駅の改札を出るとまっすぐの道の向こうに海が見えました。

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そこをまっすぐ歩き運河沿いを左に歩いていくと、私達が予約した「ル・キャトリエム」というカフェがあります。

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窓から運河を臨めて、ケーキが美味しいお店です。

こちらでウニのパスタ、イチゴのタルトをいただきました!
まろやかで香り豊かなウニ。

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この日は雨が時折降る不安定なお天気。
こちらでゆっくりランチをした後、小樽芸術村に行ってみました。
ステンドグラス美術館(旧高橋倉庫:1923年建築)、似鳥美術館(旧北海道拓殖銀行小樽支店:1923年建築)、旧三井銀行小樽支店(1927年建築)、ミュージアムショップ(旧荒田商会:1935年建築)4棟の複合施設です。

ステンドグラス美術館に展示されているものは19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラスだそうです。色の組み合わせの美しさ、デザインが本当に素敵でした。

こちらは「神とイギリスの栄光」。
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旧高橋倉庫がステンドグラスを際立たせていて、刻んできた時が合わさりとても素敵な展示になっていました。

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大天使 聖ミカエル。
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このステンドグラス美術館に足を踏み入れた時、輝きと清らかさと美しさに息を飲んだのですが、その後ふと以下のような言葉が私の中に現れました。

「人間よ、初心にかえりなさい。原点に戻りなさい」

それは鑑賞している間、心から消えてはくれませんでした。
そして戒められている気持ちになったのです。

私達人間が創り出したもの生み出したものに支配され、操られ、がんじがらめにされ「人間」を司る細胞と理性が一つずつ失われ死滅し、心も姿形を変え異型、変形して違うものになっていっているように思います。

それがここ数年から加速しているように感じてとても怖いのです。
どこかでストップさせないと、覚醒しなければと…。人が生きていくということはどういうことなのだろう?私達の初心、原点とは何なのだろう?

そんなことを思いながら、「ごめんなさい」と心の中で懺悔をしてこちらの美術館を後にしました。


次回は似鳥美術館のお話を...。