刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。


<出展のお知らせ> 4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館 1階第4展示室)

パリの現状とひとりごと

パリの今の現状を在住しているFB友達の方にLINEでお聞きしました(6月4日に)。

何度かお会いしているのですがとってもポジティブで明るくてサバサバしている日本女性。
お部屋には大きな世界地図を貼り、旅行できる日を心待ちにしているようです。

パリは6/2から規制緩和第2段階に入り、カフェ&レストラン(パリだけはテラス席のみ)、プラージュ、映画館、ショップ(レアル以外)はオープン、公園も2〜3日前にオープンしフランス内の移動制限はなくなり自由になったとのこと。

6/15のEU会談で23日以降のEU圏移動が可能になるか決まるらしいです。

感染者、お亡くなりになった方の数は減少したそうですが、パリを中心にまだ感染しているようで警戒は怠りなく、メトロはまだ閉鎖している駅もありメトロとバス共々乗客も少ないそうです。
バスはドライバーに感染しないよう降車口からの乗り降りなのでこのため運賃は無料とのこと。

マスクは国から一人1枚カナル型のものが支給され、公共交通機関やshopに入る時はマスク必須、手洗いジェルが備えられていて入店人数制限をしているそうです。
第2波感染が気になるとのことですが、国は再度外出禁止を出すことはないのではないかとおっしゃっていました。
それと日本は外出禁止(フランスのような厳しい)をしないで抑え込みに成功している世界稀にみる素晴らしい国と賞賛していました。


昨日、辻仁成さんのブログのこちらの記事が話題になっていたので読んでみました。

www.designstoriesinc.com

海外ではアジアの重篤者が少ないことに驚いているようですが私も不思議に思います。
様々なウイルス(SARSとか?)、風邪が今まで流行っていたのでアジアの人達には抗体があるのでしょうか...。
エビデンス(証拠、根拠)がないと断言できないのがもどかしいですね。

夫が通院している都内大学病院の医師は「メディアは必要以上に煽っているので気にしないように」とおっしゃっていました。
恐れることなく私は一日一日を大切に過ごしていけたらいいなと思っています。

というのも、20年ほど前、インフルがきっかけで命を落としている父の存在が心の片隅にあります。
心臓に重い持病があった父はかかりつけ医から「インフルエンザには気をつけてくださいね!心臓の機能を落としてしまうので罹らないように注意してください」ときつく言われていたのですが罹患してしまい回復したものの大きな発作を起こし手術&入院となりそのまま帰らぬ人となってしまいました。

父は好奇心旺盛な人だったのでインフルに罹る前まであちこち外出したり、美味しいものを食べに行ったりと日々を謳歌していました。
入院中の時も退院したらどこへ行こうかなと雑誌を読みながら計画を立てていて、入院する半年前に行ったシンガポールが楽しかったらしく「あの島はよかったな...」と何度も何度も懐かしみ、今度は南の島へ行ってみたいなとも言っていました。

どこへも行かないで家にいた方がもう少し長生きできたかもしれないのと、行きたいところへ行って思い出を作り楽しく過ごしてきたけれど病に倒れてしまった...どちらが正しかったのか。
父の場合は後者の方でよかったのかもしれないと思いました。

この地球上からウイルスが消滅することは決してない、そのような土地に住んでいる私達はこれからどのように共存していけば良いのか...と考えたりしますが、そう問うたびに入院中の時の父の言葉の数々を思い出すのです。一度きりの人生なのだから思い出をたくさん作りたいなと。