刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

もう少しで完成...ナチュラルキャミソール

今日はブルーのトリミング日。またまた今回もブルー用に小さなケーキを一つ買いました。
春らしいピンク色のケーキです。


さすがに全部はあげられないけれどおいしそうにパクパク
食べていました。人気店のケーキらしいのですが店名は記されていませんでした。


と、製作中のキャミソールはあと縁飾りと胸元のリボン(紐)だけ。もうちょっとで完成です。


試着してみましたがサイズもばっちり。我ながら感動です...。

作品ができあがるのも楽しいけれど、編んでいる時の時間がまた心地いいのです。今まで忘れていたことを思い出したり、空想したり、あらゆる思いが次から次へと頭の中を駆け巡ります。時には無心だったり...。


ふと思い出したことが一つ。私が小さかった頃のおでかけのお洋服は母のお手製のものでした。編み物、洋裁が得意な母で私はたびたびサイズ合わせに付き合わされ、お人形のようにたくさんのお洋服をとっかえひっかえ着せられていました。

それが子供心にものすごくいやでいやでたまりませんでした。
かわいい色でかわいいデザインのものばかりだったので人目を引き、目立つからという理由です。

今思えば、一生懸命母が愛情込めて作ったものなのに...なんてひどいことを...。


それらを母は今も大切に保管しています。今まで一度も思い出したことがなかったのに...不思議です。

そんな事を思いながら、今は自分のものを編んでいます。やっぱり母の子だ...なんて思いながら(笑)



母は何を思いながら作っていたのかな...。