刺繍作家のひとりごと

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

パリ 3日目

今日はあいにくの雨。
でもパリの雨って無性に好きなのです。
懐かしいというか哀しい気持ちになるというか、いつの時代かはわかりませんがアパルトマンの窓から雨を見ている映像が頭の中に浮かんでくるのです。




さて、雨の中ルーブル・シテ島界隈へお出かけです。

まずカール・ラガーフェルド氏がセレクトした書籍の書店「Librairie 7L」へ。
日本の本も数冊発見し嬉しかったです。
こちらで1冊本を購入。

その後、刺繍のお教室のレンミッコの先生におすすめされた装飾芸術美術館で開催されている「ドリス・ヴァン・ノッテン, インスピレーションズ」へ。
ドリス・ヴァン・ノッテンが影響を受けたもの、感じたものから生み出されるコレクションの数々、ビーズをつけていく過程のビデオも流れていてとても勉強になりました。

ファッション関連には詳しくありませんが、ビーズものには目がないので刺繍、ビーズが施された作品はじっくり観察してきました(笑)


ランチは装飾芸術美術館内のカフェでゆっくり...(笑)

雨が土砂降りになり、今日の予定はこれで終了にしました。


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ディナーは一つ星のLa Dame de Pic。事前に予約を入れておきました。
3種類の香りから好みの香りを選びメニューを決めるシステムです。
フローラル、ハーブ(柑橘系)、プランタン(だったような...)の3種類で私はハーブ、夫はフローラルに(ちなみにこちらの香りは日本の高砂香料のものみたいです)。

でもこの香りと一緒にメニュー(金額入り)も一緒に渡されるので香りとお値段を見ながら決める感じになってしまいますね。それとも日本人の私達だからメニューも一緒に渡されたのかな?
もちろん素材は記載されていませんでしたが。

香りだけでメニューを決めると聞いていたのですがちょっと違っていました。


お料理は香りを大切にした繊細なお味。
盛りつけもセンスよく、芸術的。
お料理が運ばれてきてそれと同時に香り豊かなおソースがお料理の上に添えられるのです。

アロマというかほっとするというかそんな気持ちになってお食事できる時間がおしゃれで良いですね。

一つ星ではありますが、皆さんカジュアルでした。ジャケット着用していないシャツだけの男性の方もおられ、食事の食べ方もカジュアルな方もいて、お食事はあまり肩肘はらずおいしく会話を楽しみながらいただくのが一番かもしれないです。ちなみに私は黒一色のシンプルな薄手のワンピースです。


キッチンはフロアから良く見えるのですが手際良く、無駄な時間を一切感じさせないテキパキさ。
お料理を猛スピードで作っている時もあれば、ぴたっと時間が止まったかのように何もしないで待機している時もあり...と見ていて面白かったです。

お料理の写真はお店の雰囲気を考慮し遠慮させていただきました。


おいしいお料理をいただいた後はお部屋から美しい夜景を眺めました。

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