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My diary

私の刺繍の作品の紹介、日々の出来事を綴っています

ツリー・オブ・ライフを観る

久しぶりに奥深い映画を観たように思います。

感想も十人十色ありそうです。



完璧な家族というものはなくて、完璧な父、母というのも存在しないと私は思います。

自分の親が「親」であるという立場(役柄)の他に「家族」以外の世界(職場など)を持っていること、その裏にどのような苦労、悩みを抱えているかなんて子供時代には気が回らないし、深く考えてみることなんてないでしょう。

ただ目の前にいる父、母がとる態度、行動、自分の瞳に映ったことだけがすべてで、その奥にあるものを理解することができなかったりします。

それがわかってくるのが同じ年齢にさしかかってきた時。
理解できて悟ったとしても、それは感謝の気持ちになったり、恨みや拒絶になってしまったりと様々で...。
結局親も一人の人間なのだとたどり着いてもどうしても受け入れられないことがあったり。


そんな自分が今度は親の立場になって同じ苦悩をしたり...親と同じことをしてしまったり。
(私には子供がいないので大きなことは言えませんが)


幾時代も幾時代も生命ある限り、それは永遠に続き人の魂はちょっとずつちょっとずつ成長していくのでしょうか。


ジャックが延々と彷徨っていた乾ききった無機的な世界...その向こうに待っていた懐かしき人たち...。
彼の中にあるわだかまりがこれで氷解しなくとも小さくなっていることを望みたいです。


それと...

神、生命の流れ、時間の鼓動、エネルギー、無限さ、神秘さの描写の迫力に息をのみ、この次元の中に生きている自分を見せつけられ、小さな小さな存在なのだということを思い知らされもしました。


ブラッド・ピットの厳格な絶対君主な父役もさることながら、長男ジャック、次男の演技も秀逸でした。長男が何をしようと信じている次男の純粋さ...切ないです。
この兄弟を見ていたら「天使の詩」という映画をふと思い出してしまいました。


「家族」はいつの時代になっても永遠に途絶えることのない共同体。


あまり深く考えたことはないけれど、今日は自分の家族というものを見つめ直したいと思います。