刺繍作家のひとりごと

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

「モナ・リザ」と「アイルワース版モナ・リザ」

「ビートたけしの歴史的大発見 名画モナ・リザはもう一枚あった!」を観ました。
「ダヴィンチ・コード」を読んだ私は復習も兼ねながらそして新しい発見を心待ちにし、ドキドキしながらテレビを食い入るように見つめていました。

「アイルワース版モナ・リザ」は「モナ・リザ」とは違った華麗さ、色彩、笑み、じっと前を見据える力強い瞳をたたえています。

本物には存在感、オーラがあるものだとつくづく感じました。

それと同時に「微笑み」の微妙な違いを絵筆でこのように描けるのだと感心です。

最初「アイルワース版モナ・リザ」が現れた時、こちらの方が好きと一瞬思ったのですが、「モナ・リザ」の方は母性、温かな笑み、慈愛に満ちあふれ、何もかも受け止めてくれそうな包容力や体温が感じられ、ずっと手元に置いておきたいと思わせてくれます。



ダヴィンチがずっと死ぬまで持ち続けていたという「モナ・リザ」。

マグダラのマリアを描いたと言われているこの作品。母親の面影と重ね合わせていたからこそ、手放さず、死ぬまでずっと共にしていたかったのではないでしょうか...そう思うと、涙が出そうになりました。

「アイルワース版モナ・リザ」の正式発表が待ち望まれ、是非公開してもらえたらと切に願います。


できればルーブルの「モナ・リザ」の隣に...。