刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

フランソワーズ・モレシャンさんの講演会

現在、パリを中心に日本の文化を紹介する企画「ジャポニスム2018」が開催されています。

それにちなんで、神楽坂にある「アンスティチュ・フランセ東京」で、" モードと芸術とジャポニズム "というフランソワーズ・モレシャンさんの講演会が行われ、昨日行ってきました。

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2007年のジョン・ガリアーノ氏(John Galliano)のDiorの春夏オートクチュールコレクション「蝶々夫人」の映像を鑑賞。

この作品を発表する前、ジョン・ガリアーノ氏は京都を訪れ、帯、着物などを買い、芸者遊びをしたり...などなど日本文化と伝統にたくさん触れ、影響を受けインスピレーションをたくさん得たそうです。

ファッションを超えて芸術、アートと化していて、私達の日本文化の別の面、別の顔を見たような気がしました。
私はこちらのコレクションをじっくり見たことがなかったので衝撃も大きかったです。


Christian Dior | Haute Couture Spring Summer 2007 by John Galliano | Full Show | Exclusive

折り紙からインスパイアされたドレスが面白いです。

今までの日本、和のイメージはこのような感じだったらしいのですが(モレシャンさんの弁)、今は変わってきて、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)さんの2017年のDiorの春夏コレクションのようになってきているそうです。
私はこのコレクションの映像を観た時、桜色(和の色)が使われていて可愛らしくて優しい空気に包まれて、繊細で華奢な感じがして...欲しい!と思ってしまいました(笑)

otekomachi.yomiuri.co.jp


モレシャンさんは面白い喩えをして下さったのですが、欧米人は3D、日本(アジア?)人は2Dというイメージだそうです。
なるほど...と納得してしまいました。
体格もあるのかもしれませんが、さらっとした軽やかな印象なのかもしれませんね。

他にエミール・ガレ、モネなど北斎、日本画に魅了され影響を受けた作品なども紹介されました。
モネが暮らした家があるジヴェルニーに行ったことがあるのですが、お家の中には北斎の作品、浮世絵がたくさん飾られていたのが印象に残っています。


会場がアンスティチュ・フランセ東京だったのでフランス語が飛び交い、とても楽しい時間を過ごすことができました。

今日はこれから友人と映画「ダリダ~あまい囁き~」を観てきます。