昨日、蜷川さんの恋の骨折り損を友人と観に行って来ました。
以前、ケネス・ブラナー監督・脚色・主演の映画「恋の骨折り損(LOVE'S LABOUR'S LOST)」を観たことがあります。ミュージカル仕立てで楽しく幸福感溢れる感じになっています。
ケネス・ブラナーのビローンよかったです...。シェイクスピア作品のケネス・ブラナー、私は大好きです。
というわけで、
以上のようなイメージが私の中にあるのでこの作品を蜷川さんはどのように演出されるのかな...と楽しみにしていました。
斬新な感じにするのかなと思ったりもしましたが、衣裳などは正統派な感じで舞台いっぱいの大きな一本のしだれ柳が圧巻で、柳の色が登場人物の心情、気持ちによって鮮やかな緑になったり、グレーになったり、黒くなったりとそれはそれは素敵でした。
垂れ下がる枝も効果的に使用されていて感心することしきり。
下ネタ系の笑いなども織り交ぜたコメディになっていて、面白かったといえば面白かったのですが私はあまり笑えなかったのはなぜ?結構冷めている性格なのかもしれません(笑)「夏の夜の夢」の時は大笑いしたのですが...。
ビローン役の高橋洋さん、際立っていたな〜さすがです...。
テレビや映画とは違って演劇は体全体で演技(表現)をしないと観客全員に伝わらないということを実感させられました。そうでないと薄っぺらな感じになってしまうような気がします。
顔のアップを観ることもできないし、カメラを通して醸し出される空気などもないからです。
今回は「お気に召すまま」と同様オール・メール(男性俳優)。
男性がフランスの王女、侍女役をやることによって、女性の本性?が誇張されていてとても面白かったです。
今度「から騒ぎ」をやってくれないかな...。