刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

篤姫の駕籠を見る

江戸東京博物館で開催されている「珠玉の輿〜江戸と乗物〜」展へ行ってきました。

天璋院篤姫の駕籠(スミソニアン博物館所蔵)を観るため、これが目的です。

ドラマ「篤姫」で使用された駕籠、当時の資料(絵巻、お道具他...)なども展示され、見応えがありました。

ほとぼりが冷めているかと思いきやまだまだ人でいっぱい。2/1で終了だからでしょうか...。

ガラス張りの中にある篤姫の駕篭と外に置かれている本寿院の駕篭が隣同士に展示されひときわ異彩を放っていました。

駕篭の中の絵も素晴らしかったです。丁寧な繊細な装飾は見事という言葉しか出てきません。
一人で中にいても寂しさを感じさせないとうか、色彩豊かで目を楽しませてくれ、気持ちも穏やかになりそうな感じです。とはいえ座布団が敷いてあるといってもこの狭さで長旅を続けるとは...狭い所が苦手な私には到底考えられません。それも着物姿で正座?で乗っていたかと思うと...。
それでも普通の一般庶民のものに比べたら乗り心地は雲泥の差。外観、装飾ともあまりの違いを見せつけられなんだか複雑な気分にさせられました。


薩摩から江戸へ。故郷の薩摩に戻ることができない辛さというか戻らないという決心。篤姫の強い精神力、気丈な女性であるということを改めて思い知らされます。


展示されている駕篭には本体の重さが表示されているので合計してどのくらいの重さになるか想像できます。それを担ぐ人達がいることも忘れてはいけません。


アメリカに渡ってしまっているのがとてもおしい...。他にもまだまだたくさんの物が世界に流出しているのかと思うとちょっと悲しいというか悔しいですね。


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