刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

奈良美智展へ



今日は横浜美術館で開催されている「奈良美智 君や 僕に ちょっと似ている」に行ってきました。

ブロンズの彫刻は存在感、迫力があり、絵とは違った面白さがありました。

正面、横、斜めからと角度を変えて顔の表情を楽しむことができます。
陰ができたりして微妙に違うんですよね。
「樅の子」の瞳も樅でかわいかったです。


今回のタイトルの中の「ちょっと似ている」は図録にも説明がありましたが、まさしく私にもちょっと似ているです。
いつもしかめっ面していたり、ちょっと意地悪だったり、変に尖っていたり、自分の世界に入り込んでたり、自分の中でルールを作っていたり、たわいもない小さなことで悩んでいたり、ひねくれていたり、目もキッとなってつり目な感じとか...。
よくわからないですが、親近感を覚えます(笑)

でも人間ってシンプルな生き物ではないから皆そうですよね。



奈良美智さんの描く女の子(女性)たちの表情、雰囲気が本当に大好きで、見ていて飽きません。
複雑な感情も伝わってきて、何を考えているのかわからなそうな子でも瞳はキラキラ輝いていたり。
ただかわいいだけじゃないところがよいのです。


「春少女」と「Cosmic Eyes」の色彩、その配色から醸し出されるぽわんとした空気感の美しいこと、心洗われるようでした。
立ち去りがたく思わず近くにある長椅子に座って鑑賞してしまいました(笑)



「2011年7月 僕のスタジオから〜」というエリアではバージニア・リー・バートンさんの「The Little House(ちいさいおうち)」という絵本を見つけました。懐かしくて懐かしくて...小さい頃に読んだものなのですがとても印象に残っているものです。
奈良美智さんの私物ですよね、きっと。
ここで出会うとは...嬉しいです。




shopでは「両手ふたば」が描かれたチケットホルダーを買ってきました。
お昼ご飯は静かに頂きたくて、奈良美智さんの世界に浸っていたかったのでCafé 小倉山です。
奈良美智展限定メニューのいろどり野菜カレーを頂いてきました。

トレーに敷かれていたペーパーは「山少女」です。






最近のニュースは気分が悪くなるような、悲しい出来事ばかりが多くて辛いです。
人間が壊れかけてきているのでは...と不安です。
きれいなものを見て、感じて、ちょっとでも一瞬でもいいから現実から離れて心を浄化させたいと願うこの頃です。