maki 日々の記録

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

<出展のお知らせ>
4/18〜4/23 ベラドンナ・アート展(東京都美術館)
5/19〜 5/30 鴉屋主催「精霊達のすみか展2」(Cafe間-Awai 神奈川県藤沢市)
8/4〜8/8 「Made in Japan Exhibition 2020」(Noho M55 Gallery in New York)

ショートフィルム上映会へ

昨晩、T&G Filmsの「都会の隠れ家で楽しむショートフィルム上映会」に行ってきました。
場所は麻布迎賓館です。
東京ミッドタウン前の道路を渡ってちょっと入ったところに突如瀟洒な建物が現れます。
このような場所に結婚式場があるとは知りませんでした。

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TAKE AND GIVE NEEDSはウェディングの企業なので既婚の私が参加しても良いのだろうか?(笑)と思ったのですが、特に限定とか条件もなく純粋に映画を楽しむイベントで様々な世代の方がいらしていました。

ショートフィルムは短い時間でありながらも記憶に強烈に残る作品があるので好きです。
今日見てきた作品はフランスのショートフィルムで「数秒間のロマンス」(4分31)、「車椅子の恋」(15分35)、「不思議な雑貨屋さん」(8分6)、「キャビア」(15分09)です。

それぞれの作品の紹介を...。
ネタバレになってしまいますが(笑)

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一番最初の「数秒間のロマンス」は毎朝通勤で同じ電車の同じ車両の同じ席に座る男性が毎朝同じ時間にすれ違う反対方向の電車に乗っている女性に恋をするお話です。
毎朝、窓越しから見つめて、次第に女性も気づき、目が合って見つめたり、微笑んだりを繰り返しちょっとずつ距離が縮まって...関係が始まっていく?予感を感じさせてくれる素敵なお話です。
乗っている電車が無機質な日常の電車ではなく、ファンタジックなパリの空を走る電車(モノレール?のような)という感じで、赤い糸?を彷彿とさせるレールにたくさんの電車が交差して走っています。それがロマンチックで神秘的な空気を醸し出していてとても良かったです。


「車椅子の恋」。車椅子に乗る男性が恋人とキスをする時、彼女が自分に合わせてかがんでキスをしてくれます。でも彼は同じ目線で、同じ高さでキスをしたいと望むようになり思考錯誤をするのですがなかなかうまくいきません。そのことで二人の仲が気まずくなり...。
彼女からロシアへ帰ると聞き、彼は友人たちの助けを借りて彼女の家(5階)へ向かい、家のドアの両端の壁に両手をかけて(花束を持ちながら)体を支えなんとか立つことができました。
そこへ彼女がやってきます。
彼と彼女の幸せな時間がこれからも続いていくということを感じさせてくれるラスト。
とても純粋でまっすぐな心を感じさせてくれる美しい作品でした。


「不思議な雑貨屋さん」は、お客様の探している記憶、思い出を一緒に見つけてくれる願いを叶えてくれる不思議な雑貨屋さんのお話です。
男性がお店に入る時に一人の女性がお店から出てきます。ドアを押さえながら会釈?言葉を交わします。
男性は店主から差し出される道具を試しながら思い出したい記憶をちょっとずつクリアにしていきます。
香りを嗅いだり、音楽を聴いたり...。
そして思い出したかった記憶はファーストキスであることがわかりました。
でもその思い出を引き出しから取り出そうとした店主、「先ほど出て行った女性が持って行きました」と告げます。
彼はその女性を探しに外へ飛び出します...。

きっとどこかですれ違っている、でも気がつかない...それでいいのかも。と懐かしさでいっぱいになる作品でした。


「キャビア」はジャンルはコメディなのですが私はちょっと怖かったです(笑)

5年付き合っている同棲している彼から(彼女の)親友と付き合うことになったと突然告白され別れを切り出されます。
二人を目の前にして彼女は愕然とし、でも仕方なく受け入れるのですが「そのかわりにこのお家(彼のマンション)が欲しい」と言います。
彼はそれはできないと断ります。
「では今週末だけこのお家を貸して欲しい」と彼女は彼にお願いし了承してもらいます。
彼女が週末誰もいない彼のお家へ行くと、ベットも整えず、食事の後片付けもせず...二人の生活を、屈辱の光景を目の当たりにするのですが彼女は一人で健気に片付けます。
そしてキッチンで何やら料理?何かを一生懸命作っています。
彼女はキャビアが大好き。

彼と彼女の親友がお家に戻るとカーテンがなくなっていたのですが「カーテンは彼女が購入したものだから」と彼は言います。
そしてその晩から何やら異臭がすることに気がつきます。

それは魚の腐った臭い?で二人は臭いの元を探し始めますが見つかりません。業者にも頼むのですがわからずじまい。
どうにも耐えられなくなり、彼は大幅に値下げをしマンションを売ることにします。
それを彼から聞いた彼女は交渉し購入します。
彼女は彼が住んでいたマンションを手に入れ、勝利を噛み締めます。
彼は彼女に家を引き渡すために鍵を渡します。「カーテンレールは持っていったの?」と彼女は言います。
彼は引っ越す時にカーテンレールも取り外して持って行きました。
カーテンレールにはキャビアが詰められていたのです...。

ラストの彼女の晴れ晴れとした笑顔と青空、真っ白なお部屋がとても爽やかで美しく、心の中がスッキリしたことを感じさせてくれます。
この作品は実話だそうです。


私は特に「数秒間のロマンス」と「不思議な雑貨屋さん」が好きです。
「不思議な雑貨屋さん」があったら私は何を探してもらうだろう?と思いました。


「不思議な雑貨屋さん」は"ブリリア ショートショート シアター"というサイトで現在見ることができます。