刺繍作家のヒトリゴト

刺繍作家。オートクチュール刺繍で製作する刺繍アートの紹介、日々の出来事を綴っています。

迎賓館へ、そしておいしいショートケーキを買う

一昨日、四ツ谷にある迎賓館赤坂離宮に再度行ってきました。
今回は本館見学です。
前回訪れた時は事前予約のツアー(和風別館と本館)以外の見学をたまたま受け付けておらず、私達はお庭と外観を観賞するだけでした。

館内の写真撮影は不可。
それぞれのお部屋にいらっしゃるガイドさんからお話を聞きながら、テープで流れている説明を聴きながら堪能してきました。

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お天気に恵まれ本当に良かったです。

まず正面玄関と大ホール。
真紅の絨毯が敷かれた中央階段の両脇の壁は鏡面のように輝いている「ルージュ・ド・フランス」という真紅の美しい大理石を観賞。


「彩鸞の間」は金色のレリーフが施された真っ白な壁に10枚の大きな鏡がはめ込まれ、白を基調としたシャンデリアがさらに華やかさをもたらしフランスの大理石の暖炉があるとても明るい間で、来客が案内される控えの間として使われているそうです。


「花鳥の間」は晩餐会が催される間で、木曽産のシオジ材を使用した内装、重厚で落ち着きが感じられ天井にはフランス人画家による油彩画(花や鳥や空が描かれている)、壁には日本画家渡辺省亭氏の絵を焼き付けた四季の草花と鳥の七宝が30枚飾られています。黄金色のシャンデリアに球体型のマイクがはめ込まれていました。シオジ材と天井画の色合いの調和が素晴らしかったです。

「朝日の間」は表敬訪問、首脳会談が行われる間で白壁に金色の装飾、緑色の紋ビロードのカーテン、壁にはめ込まれた西陣の紋ビロード織り、ノルウェー産のピンクがかった大理石の柱が美しく、光沢が素晴らしいフランスの金糸を使用した椅子、天井は朝日を背にした女神が描かれ、47種類の紫色の糸で織られた桜の手織り緞通は1271名の職人が携わったそうで圧巻です。


「羽衣の間」は歓迎式典、晩餐会の招待客に食前酒を振る舞う場として使われるそうです。
オーケストラボックスがあり、本館最大のシャンデリア、天井画の大きな青空はフランスの画家が日本の謡曲「羽衣」の一節を描いたもの、人間国宝の齋田梅亭の屏風、1906年製のエラールピアノがありました。

本館には菊の御紋、日本刀、サーベル、鎧兜のレリーフが飾られていて、最上級の日本の伝統工芸、芸術と洋の芸術の融合の美しさに息を呑み別世界に身を投じたことの喜びと嬉しさで胸がいっぱいになり、厳かな神聖な気が満ち溢れ選ばれし限られた方々だけの空間と足跡と歴史、この場所で交わされる言葉の重み...なども感じながら後にしました。

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帰り、ホテルニューオータニのパティスリーSATSUKIに立ち寄り、予約をしていたケーキを受け取りました。
ピエール・エルメとパティスリーSATSUKIのコラボレーション「エクストラスーパーイスパハンショートケーキ」です。

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高さ12cmの大きさ。
半分にカットして二人でいただきました。
1日20個限定だそうです。

ほのかにバラの香り、フランボワーズ、ライチ、丹波産の黒豆が入っていてスポンジにはあわ・きび・アマランサスを使用しているそうです。
大変美味しくいただきました。