と言っても、1時間半ぐらいの所です。
1時間も電車に乗ると、空気も風景も家並みもガラリと変わります。
ホッとして、全身から力が抜けていくのです。
車内をぐるりと見回し、友人を探している自分に気が付きます。
駅からは母校(中学校)が見えます。今は夏休み...。
二度と戻ることができない、あの懐かしい日々。
昔のようにもう全員が揃うことはありません。
帰るたびに心の中にしまわれたアルバムがぺらぺらとめくられていきます。
切なくなって、胸がきゅっとなり、
過去に戻って、浸ってしまう自分が怖いです。
何かに守られているような安堵感、心地よさ..。
何もかも放り投げだして楽になりたいと思えてしまうのです。
だからここに住みたくない。
それはまだまだ後でいい。
まだやりたいこともある、挑戦したいこともある。
それはどの場所でもできることかもしれないけれど、私にはそれが不可能です。
過去と無関係の場所に身を置くこと、刺激を与えてくれる場所がいい。
雑踏に紛れ、ちっぽけな存在の自分ではあるけれど、ずんずんと歩いて毎日を一生懸命生きていきたいです。
いつか自分の夢が叶うことを夢見て...。
故郷へ帰るたびに、いつも私が思うことです。